交通事故治療 初期の痛みの緩和方法~治療の流れ

2016/12/27

交通事故で身体の調子が悪くなり、なんでこんな目に合わなくてはいけないのかと気持ちも落ち込みますね。

交通事故に遭い日常生活を送るなかで辛いのが痛みであることが大半でしょう。仕事や家事で休むことができないなどの理由がある場合に、ことさら辛いことだと思います。痛みを少しでも軽減することができれば気持ちも楽になると思います。痛みにも種類がありますので基本となるものから施します。

 

 

痛みの緩和方法の説明

 

炎症による痛みの軽減を目指す。

RICE処置で説明していますが安静は大切ですがいつまででも安静にしていられません。動作をしたときの痛みを抑えていきたいのでしっかりとした固定が必要になります。

また理学療法(電気治療)や消炎剤など使用し痛みをコントロールしていきます。その前に炎症について説明いたします。

 

「炎症とは」

外傷などで引き起こされる発赤(redness)熱感(heat)腫脹(swelling)疼痛(pain )機能障害(loss of function)を含めて炎症の5徴候といいます。

 

 

炎症の発生機序

炎症の発生機序は組織の損傷で起こります。

1 血管内径の変化とそれに伴う血流量の変化

2 血管透過性の亢進と滲出液の形成

3 細胞成分の血管外への遊走と細胞性滲出物の形成

 

細胞が破損し化学伝達物質(エンドセリンなど)が分泌され血管が収縮し止血作用しその後、化学伝達物質(ブラジキニンなど)で拡張が起こります。血管が拡張することにより血流量が増加しこれが発赤・熱感といった徴候を作ります。次に化学伝達物質(ヒスタミンなど)により血管の透過性が亢進し、血漿が血管の外に滲出して腫脹が起こります。そして白血球が炎症部分に向かい残骸を貪食し化学伝達物質は中和されます。

このようにして炎症反応は終わりますが、この過程でよく出てくる化学伝達物質の中に痛みを生じさせるものがあり不快なものになります。

安静にして1週間~2週間ぐらいかかります。また繰り返し刺激することで炎症反応が終わらず痛みの受容器は反応が増大して閾値の低下が起こります。閾値の低下が起こると少しの刺激で痛みが感じられるようになってしまいます。

 

これらのことから倉林接骨院では

icing 患部の冷却・・・熱感発赤

理学療法・・・疼痛緩和

固定、圧迫・・・包帯・テーピング・補助具

消炎鎮痛・・・ハップ剤・ジェル

損傷の程度にもよりますが患部を冷却して熱感・発赤を抑え、理学療法(電気治療)で閾値の低下を抑え、ハップ剤などで伝達物質を抑え、包帯などで圧迫し機能障害の起きない程度に固定します。これらを施すことにより痛みは薄れ日常生活も可能になり治療が次の段階に移行します。

 

炎症の処置と同時に最初に判断した損傷部の評価を明確にしていき捻挫であれば関節の損傷(関節包、靭帯、など)・打撲、挫傷であれば筋肉の損傷(Ⅰ Ⅱ Ⅲ)などに分類されます。

「むちうち」などでは関節、筋肉などの損傷に加え、神経、血管などにも影響するためいろいろな症状(頭痛・めまい・吐きけ・倦怠感など)を呈します。

 

炎症が改善しているのに痛みが残るのは関節・筋肉・その他の損傷があるからです。

関節・筋肉の場合、次の段階は患部を温めていきます。血行を促進させ損傷部の修復を促します。その時、関節の不安定性や可動域をある程度制限させ悪化を防ぎます。筋肉も伸張をある程度制限させ瘢痕化させます。

痛みが減少してきたらマッサージなど軽擦を行い血行促進し可動域を確保していきます。

最後に他動運動・自動運動などで筋力の回復を目指します。

 

大まかな治療の流れとなりますが、性別・年齢・体格・衝撃の強さ・性格など人により違いがあります。治る期間は一定ではありません。