むち打ちによる頭痛はなぜ起こるのか
むち打ち損傷による症状は色々ありますが頭痛も典型的な症状の一つです。
むち打ち損傷による症状で頸部痛に次いで多いのが頭痛と言われています。
むちうちは頸部痛、頭痛、頸部運動障害が症状の特徴です。
ここでは頭痛がどのようにして起こるのか説明していきます。
炎症によるもの
交通事故によるむち打ちで軟部組織が損傷します。
軟部組織とは骨以外の支持組織の事です。
支持組織とは腱、靭帯、筋膜、皮膚、血管、神経などです。
首の周りには細い神経や血管が多く存在し交通事故の衝撃で損傷し炎症が起きます。
炎症が起こると神経が過敏になり頭痛が引き起こされます。
交通事故の損傷の程度によりさまざまですが10日から2週間程度で落ち着く場合もあります。
交通事故でむち打ちになり軟部組織が損傷をして神経が過敏になり頭痛が起こることから初期はアイシングや消炎剤が有効です。
長引く頭痛の原因は
炎症が落ち着いたのに頭痛が持続する場合があります。
原因が他にもある場合があり注意が必要です。
大後頭神経痛
大後頭神経とは第二頸椎(C2)後枝の内側枝からなり、後頭部から頭頂部にかけて分布する皮枝、頭半棘筋・頭最長筋などを支配する筋枝があります。
頸神経の後枝は内側枝と外側枝に分岐して、内側枝は感覚繊維と運動繊維で構成され外側枝は運動神経のみで構成されています。
大後頭神経は深層から表層までの複数の筋肉の間を走行していて圧迫・絞扼されやすい神経です。
それなので交通事故の衝撃で頭の重さを支える筋肉に支障があると神経に影響を及ぼすことがあります。
後頭部から頭頂部にかけて痛みがありその他,頸から肩にかけての痛み、目の奥の痛みなど引き起こします。
目の奥の痛みがなぜ起こるかと言うと大後頭神経と三叉神経の第1枝がリンクしていて前頭部から眼窩部(目の奥)に痛みが起こります。
症状
自覚症状としては、
後頭部、頭頂部の痛み,
目の奥が痛む,
キリキリ、ビリビリとした痛み,
首を動かしたとき痛む,
頭皮、髪に触れたときに痛む,
気圧の変化により痛むなど
対処法
大後頭神経痛の場合、圧迫・絞扼によるものなので頸部を温めることにより痛みの軽減が期待できます。
痛みの強い時は頸椎カラーなど有効です。
一時的に軽減しても圧迫・絞扼があると再発してしまいます。
絞扼(圧迫)とは絞めつけられるような感じで神経絞扼とは神経が締め付けられるとその先(末端)の痛み・筋力低下・感覚障害が起こります。
これらの事から一時的な痛みの緩和だけでなく圧迫・絞扼を改善することが望まれます。
交通事故でのむち打ちの症状で頭痛を引き起こす症状としての一例です。
むち打ちを引き起こす原因は、他にもありますので更新していきます。
交通事故でむち打ちになりお困りの方の参考になればと思います。
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